こんにちは、不動産会社「ひたちハウス」です。不動産業界では、事故物件(いわゆる「心理的瑕疵物件」)を取り扱うことに関してさまざまな意見があります。今回は、事故物件を取り扱うことのメリットとデメリットについて、弊社の運営方針も交えながらお伝えします。
【事故物件とは?】
事故物件とは、過去に事件や自殺、死亡事故などが発生し、その履歴が物件の付加価値に影響を及ぼすものを指します。このような物件は市場での売買や賃貸が難しい場合もあり、特殊な対応が求められます。
【事故物件を取り扱うメリット】
1. 低価格で仕入れが可能
事故物件は市場価格より大幅に低い価格で取引されることが多いため、購入コストを抑えられる点が魅力です。
2. ニッチな需要を満たせる
事故物件に対して抵抗がない人や、投資目的で収益物件を探している人には一定の需要があります。特に投資家にとっては低コストで運用できる魅力的な物件となる場合があります。
3. リノベーション次第で価値を高められる
物件をリノベーションし、心理的瑕疵をカバーすることで価値を再生させる可能性があります。新しい外観や機能的な改修によって、物件の魅力を引き上げることができます。
【事故物件を取り扱うデメリット】
1. スタッフの精神的負担
弊社では、この点を最も重視しています。事故物件の取り扱いには心理的な負担が大きく、スタッフが精神的に疲弊してしまう可能性があります。特に、過去の履歴を知りながら物件を扱うことにストレスを感じる人も少なくありません。
私はスタッフにかたずけに行きたくないと言われたときに「そうだよな」と思いました。
2. 買い手・借り手の確保が難しい
心理的なハードルから、一般的な物件と比べて買い手や借り手を見つけるのが難しい場合があります。そのため、取引が成立するまでに時間がかかることが多いです。
3. 法律や説明義務の複雑さ
事故物件を取り扱う際は、売主や貸主として過去の履歴を説明する義務があります。これに不備があるとトラブルになる可能性があり、慎重な対応が求められます。
4. 市場価値の低さ
いくらリノベーションを行っても、「事故物件」であるという事実は消えないため、一般的な物件と比較して市場価値が低くなりがちです。
【ひたちハウスの運営方針】
弊社「ひたちハウス」では、事故物件を積極的に買い取ることはしていません。その理由は、スタッフに精神的な負担がかかることが大きな要因です。
- 仲介業務としての対応
場合によっては、仲介を通じて買い手や借り手を見つけるお手伝いをすることもあります。ただし、これも慎重に行います。 - 利益優先ではなく価値観を重視
事故物件を取り扱うことが不動産業界で一定の需要を持つことは理解していますが、弊社ではスタッフの精神的な健康や会社の価値観を優先しています。そのため、この分野にはあえて積極的に参入しない方針をとっています。
【事故物件を積極的に扱う会社について】
事故物件を積極的に扱う会社もあり、その運営方針は素晴らしいと感じます。特殊な市場ニーズに応えることは、不動産業界において意義のあることです。価値観や運営方針が会社ごとに異なるのは自然なことであり、それが業界の多様性を生む原動力となっています。
【まとめ】
事故物件を取り扱うことには、メリットとデメリットの両面があります。不動産会社としてどのように向き合うかは、会社の方針や価値観次第です。
「ひたちハウス」では、スタッフの精神的な健康を重視し、事故物件の取り扱いには慎重な姿勢を取っています。しかし、事故物件の市場での需要を理解し、場合によっては仲介を通じてお手伝いすることもあります。
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この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)
ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。