【不動産調査の必須ツール】公図を見たいときに便利!MAPPLE法務局地図ビューアの使い方ガイド

目次

はじめに

不動産の売買や調査を行うときに欠かせないのが「公図(こうず)」の確認です。
「この土地の形や位置関係を確認したい」「地番から場所を特定したい」という場面は、日々の不動産実務で頻繁に発生します。

しかし、法務局に出向いて地図を請求するのは手間がかかります。
そんなときに非常に便利なのが、**「MAPPLE法務局地図ビューア」**という無料ツールです。

この記事では、不動産のプロの視点から、

  • 公図とは何か
  • MAPPLE法務局地図ビューアで何ができるのか
  • 実際の使い方と活用法
    を分かりやすく解説します。

公図とは? 不動産調査の基本をおさらい

公図の役割

「公図」とは、法務局が保管している土地の位置や形を示した図面です。
法務局では「地図」または「地図に準ずる図面」と呼ばれています。

不動産登記簿に記載された地番をもとに、

  • 土地の境界関係
  • 隣地との位置関係
  • 道路や水路との接し方
    などを確認するために使われます。

注意点:現況とは異なる場合もある

公図は登記上の図面であり、実際の土地の形状(現況)と異なる場合がある点には注意が必要です。
特に古い地域では、明治時代の地図をもとに作られた公図も多く、誤差があることがあります。
そのため、境界確定や測量を行う場合には、土地家屋調査士などの専門家の立ち会いが必要です。


MAPPLE法務局地図ビューアとは

MAPPLEが提供する無料の地図サービス

「MAPPLE法務局地図ビューア」とは、
昭文社ホールディングスが提供する 法務局地図連動型の地図サービス です。
全国の法務局が公開している地図データをもとに、
インターネット上で簡単に公図を確認できる のが最大の特徴です。

▶ 公式サイトはこちら
👉 MAPPLE法務局地図ビューア

登記情報を「地図」で見られる利便性

従来は、法務局窓口で「地図閲覧請求書」を提出して確認するしかありませんでした。
MAPPLEの地図ビューアを使えば、

  • 住所や地番を入力するだけで該当地を表示
  • 公図ベースの地形と現況地図を重ねて確認
  • 無料で全国対応
    と、現地調査前の事前確認に最適です。

MAPPLE法務局地図ビューアの主な機能

  1. 全国の法務局地図をブラウザで閲覧可能
     日本全国の地番データを反映しており、地方の山間部や郊外でも確認できます。
  2. 航空写真や地形図との重ね合わせが可能
     実際の現況(家屋・道路・川など)と登記上の区画を同時に確認できるため、現地調査がスムーズ。
  3. 地番検索・緯度経度検索に対応
     地番を入力するだけでピンポイント表示。測量や査定前の位置確認にも役立ちます。
  4. 無料・登録不要で誰でも使える
     アカウント登録や課金は不要。ブラウザだけで即利用可能です。

実際の使い方ステップ(初心者向け)

ステップ①:MAPPLE法務局地図ビューアを開く

まず下記リンクをクリックして開きます。
👉 MAPPLE法務局地図ビューアを開く

ページを開くと、日本地図が表示され、上部に検索バーがあります。


ステップ②:住所または地番を入力

検索バーに 「茨城県常陸大宮市根本297-1」 のように住所を入力します。
地番が分かっている場合は「地番モード」に切り替えて検索可能。


ステップ③:公図データを表示

目的地を拡大すると、地図上に薄い区画線が表示されます。
これが「公図データ」に基づく土地の境界線です。
建物の配置や隣地との位置関係を確認できます。


ステップ④:航空写真と重ねて確認

画面右上のメニューから「航空写真表示」をオンにすると、
現況(家・道路・畑など)と登記データを同時に見ることができます。
現地に行かなくても、土地の使われ方が一目で分かります。


ステップ⑤:緯度・経度の確認

調査報告書などに緯度経度を記載する場合も、クリックすれば座標を取得可能です。
Googleマップや登記地図と併用することで、現地確認の精度が格段に上がります。


不動産実務での活用シーン

① 売却相談前の現況確認

売主から「土地を売りたい」と相談を受けた際、まずMAPPLEで地形と公図を照らし合わせます。

  • 道路に面しているか
  • 隣地との境界状況
  • 形状がいびつでないか
    などをチェックしておけば、現地調査の効率が格段にアップします。

② 仕入れ・買取査定の下調べ

再建築不可や私道接道など、リスクを早期に発見できる点も大きなメリット。
地番ベースで正確な位置を特定できるため、誤った査定やトラブルを防げます。


③ 境界トラブルの事前予防

隣地との間に塀やフェンスがある場合、公図を確認することで境界線の位置関係が分かります。
「現地の塀が登記上の境界とズレている」といった問題も、早期に察知可能。


④ 投資家向け物件調査

投資家が購入を検討している土地について、
「旗竿地か?」「前面道路の幅は?」
といった条件確認にも使えます。
Googleマップよりも登記的精度が高く、収益シミュレーションにも役立ちます。


他の地図サービスとの違い

サービス名主な特徴公図反映用途
Googleマップ現況を確認できる×周辺環境調査
地理院地図標高・地形に強い×災害リスク調査
法務局閲覧システム正式データ正式証明用
MAPPLE法務局地図ビューア無料・手軽・全国対応○(参考用)事前調査・下見用

MAPPLEは正式な証明書類としての効力はありませんが、
「調査の第一歩」「現地確認前の下準備」としては非常に優秀です。


注意点

  • 正確な境界確認や登記証明には、**正式な法務局地図(有料)**を取得する必要があります。
  • MAPPLE上の表示には誤差がある場合があるため、売買契約や境界確定には利用不可です。
  • あくまで「参考図」として使用することを前提にしましょう。

まとめ

  • 公図は土地の位置・形状を知るための重要な図面。
  • MAPPLE法務局地図ビューアなら無料で全国の公図を簡単に閲覧可能。
  • 住所・地番・航空写真を組み合わせて効率的に調査できる。
  • 正式な登記確認には、必ず法務局で公図を取得する。

不動産会社からひとこと

私たち ひたちハウス(IIK株式会社) では、茨城県内を中心に不動産の買取・仲介・調査を行っています。
現地調査や法務局書類の取得、地番特定などもすべて当社で対応可能です。

「地番が分からない」「どの土地が自分のかわからない」
そんなお悩みも、MAPPLE地図ビューアを活用しながら迅速に対応いたします。

📍 公式サイト:ひたちハウス公式HP

この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)

ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。

ひたちハスウ代表石川実似顔絵
SHARE
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次