
【中学生でもわかる】家財保険ってなに?家財総合補償と賠償責任補償をやさしく解説!

「家財保険って入ったほうがいいの?」
「火災保険と何が違うの?」
「家財総合補償」「賠償責任補償」って、むずかしい言葉ばかりでよく分からない…。
そんな方のために、今回は中学生でも理解できるレベルで、家財保険の基本と補償内容をわかりやすく解説します。
これを読めば、「なぜ賃貸契約のときに家財保険が必要なのか」「どんなときに助かる保険なのか」がスッキリ分かります。
目次
■ 家財保険とは?かんたんに言うと「家の中のモノを守る保険」
火災保険というと「家そのものが燃えたときに出る保険」というイメージを持っている方が多いと思います。
でも、たとえばアパートや賃貸住宅の場合、「建物」は大家さんのもの。
もし火事や水漏れで自分のテレビや家具が壊れたとき、大家さんの保険ではあなたの持ち物は補償されません。
そこで必要になるのが、**家財保険(かざいほけん)**です。
簡単に言えば、
「家の中にある、あなたの持ち物を守る保険」
です。
■ 「家財」ってなに?どんなモノが対象?
「家財(かざい)」とは、家の中にあるあなたの財産のことです。
たとえば…
- テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電
- ベッド、タンス、ソファなどの家具
- カーテン、カーペット、洋服
- パソコン、スマートフォン
- 自転車、ゲーム機 など
つまり「自分で買ったもの」「自分の生活に使っているもの」は、ほとんどが家財になります。
火事や水漏れ、落雷、泥棒などで壊れた・盗まれた場合に、家財保険で補償されます。
■ 家財総合補償とは?身の回りのモノを広く守る
家財保険には「家財総合補償(かざいそうごうほしょう)」というタイプがあります。
これは、火事だけでなくさまざまなトラブルに対応できる“オールラウンド”な補償内容です。
たとえばこんなときに助かります。
| トラブルの内容 | 補償の対象 |
|---|---|
| 火事で家具が燃えた | 修理・再購入費用を補償 |
| 台風で窓が割れ、雨で家電が故障 | 被害家財を補償 |
| 落雷でテレビが壊れた | 修理・交換費用を補償 |
| 泥棒に入られパソコンを盗まれた | 損害額を補償 |
| 給水管が破裂して床やカーペットが濡れた | 修復費用を補償 |
つまり、「火事だけでなく、日常の思わぬトラブル」までカバーするのが家財総合補償です。
■ 賠償責任補償とは?「人に迷惑をかけたとき」に使う保険
もうひとつ重要なのが「賠償責任補償(ばいしょうせきにんほしょう)」です。
これは、自分のミスで他の人や他の家に被害を出してしまったときに使える保険です。
たとえばこんなケース👇
- 自分の部屋の洗濯機が水漏れして、下の階の天井を濡らしてしまった
- 子どもが友達の家の窓ガラスを割ってしまった
- 飼っているペットが他人にケガをさせてしまった
- 自転車で通行人にぶつかり、ケガをさせてしまった
これらのときに、「ごめんなさい…修理代や治療費を支払います」というお金を保険で補ってくれるのが賠償責任補償です。
もしこの補償がないと、自腹で数十万円〜数百万円を払うことにもなりかねません。
■ 火災保険と家財保険の違いを整理しよう
| 保険の種類 | 守ってくれる対象 | 加入する人 |
|---|---|---|
| 火災保険(建物) | 建物そのもの(柱・壁・屋根など) | 持ち主(大家さん) |
| 家財保険 | 家の中の持ち物 | 入居者(借主) |
つまり、賃貸の入居者は「家財保険」に入る必要があるのです。
アパートの契約時に「火災保険に加入してください」と言われるのは、実際には家財保険+賠償責任補償のセットになっていることが多いからです。
■ 実際によくあるトラブル事例
【ケース1】洗濯機のホースが外れて階下が水浸し
→ 賠償責任補償で、下の階の修理費やクリーニング費用が補償される。
【ケース2】落雷でテレビが壊れた
→ 家財総合補償で、新しいテレビの購入費が補償される。
【ケース3】空き巣に入られ、現金やパソコンを盗まれた
→ 家財総合補償で損害額をカバー。
■ 家財保険の補償金額はどのくらいが目安?
ひとり暮らしなら「300〜500万円程度」、
ファミリー世帯なら「1000万円前後」が目安です。
意外と家の中のモノを全部買い直すと高額になるため、「自分の家財の総額」をイメージして設定しましょう。
■ 保険料はどのくらい?
家財保険の保険料は、1年で数千円〜1万円前後が一般的です。
1日あたり数十円で、自分の持ち物と他人への賠償をカバーできると考えると、とてもコスパの高い保険といえます。
■ 不動産会社が家財保険をすすめる理由
「なんで不動産屋さんが保険の話をするの?」
それは、入居者と大家さんのトラブルを防ぐためです。
火災・水漏れ・盗難などの事故が起きると、被害者は「誰が直すの?」「どちらが払うの?」と揉めることがよくあります。
家財保険に入っていれば、修理費や賠償金は保険会社が対応してくれるため、トラブルを最小限に抑えられるのです。
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■ まとめ:家財保険は「あなたの生活を守る味方」
- 家財保険は、家の中のモノ(財産)を守る保険
- 家財総合補償は、火事・落雷・盗難など幅広く補償
- 賠償責任補償は、他人や他の家に迷惑をかけた時に助けてくれる保険
- 火災保険とは別物で、入居者自身が加入する必要がある
- 月数百円〜で、万が一のときに数十万円〜数百万円をカバー
🏠 不動産会社としてのひとこと:
「事故はいつ起こるかわかりません。
家財保険は“もしも”の時にあなたを守る大切な備えです。」
契約時に内容をよく確認し、家財総合補償と賠償責任補償の両方が入っているタイプを選ぶのがおすすめです。
📞ご相談・お見積もりは無料です。
「今の保険内容がよく分からない」「どんな補償を選べばいいか知りたい」など、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)
ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。







