【完全保存版】瓦の種類と特徴をプロが解説｜和瓦・洋瓦・スレートの違いは？寿命・価格・メンテナンス比較
家を守る“頭”といえば屋根。
その屋根の王様といえば——瓦です。
古民家、農家住宅、和風建築、そして最近のデザイン住宅でも使われる瓦。
「瓦って全部同じじゃないの？」と聞かれますが、答えはNO。
✅ 瓦にも種類がある
✅ メンテナンス性が違う
✅ 耐久年数が全然違う
✅ デザイン性や価格も異なる
知らずに選ぶと、後で泣きます。
逆に、きちんと理解すれば家の資産価値が上がり、維持費も抑えられます。
本記事では不動産業者の視点で、
瓦の種類・特徴・寿命・費用・向いている家を徹底解説します。
目次
✅ 瓦とは？日本が誇る最高峰の屋根材
瓦は粘土などを焼いて作られる屋根材。
日本では古くから寺社仏閣・城・武家屋敷に使われてきた、歴史ある建材です。
メリットは多い。
- 長寿命（50年以上普通に持つ）
- 防火性が高い
- 重厚感がある
- 美観が長持ち
- メンテナンス負担が少ない
はい、瓦は強い・美しい・長生き。
人間にも欲しい性能ですね。
✅ 代表的な瓦の種類
① 日本瓦（和瓦）
日本の伝統的な瓦。
寺や古民家の屋根でよく見るタイプ。
特徴
- 素材：粘土
- 形状：湾曲（S字）
- 色：銀黒・グレー・いぶし色
- 耐久性：50〜100年
メリット
- 耐久性・耐候性はトップクラス
- 高級感・重厚感
- 断熱性能が高い
デメリット
- 重量が重い→耐震設計が必要
- 初期費用が高め
- 職人の腕次第で品質が左右される
和瓦は、
“一生モノどころか二世代モノ”の屋根材。
古民家買い取る時も、瓦が生きてたら価値UPです。
② いぶし瓦
日本瓦の一種。
焼成時に炭素を付着させ、独特の銀色に。
特徴
- 深みのある渋い光沢
- 寺院・神社・日本庭園住宅に最適
- 和の最高級瓦
上品さと存在感。
好きな人にはドンピシャ、刺さります。
③ 陶器瓦（釉薬瓦）
表面に釉薬を塗り、高温で焼いた瓦。
ツヤがあり色鮮やか。
特徴
- カラーバリエーション豊富（茶・黒・青など）
- 釉薬で吸水性が低い＝劣化しにくい
- 洋風にも合う
耐久性も和瓦級。
外観重視の住宅でも人気。
④ セメント瓦（モニエル瓦）
戦後〜平成初期に大量施工された瓦。
今、リフォーム相談でやたら出てくるやつです。
特徴
- セメント＋砂で成形
- 塗装仕上げ
メリット
- コスパ良し
- 昔の住宅でよく使われた
デメリット
- 10〜15年で塗装必要
- 劣化すると粉吹き、剥がれ
これ、見た目で瓦と区別つかない人多いです。
買い取り時は要チェック。
⑤ 洋瓦（S瓦・スペイン瓦）
南欧風・輸入住宅によく使われるタイプ。
特徴
- 波形のデザイン
- カラー鮮やか（赤茶・オレンジ）
- エレガントで重厚
メリット
- デザイン性が高い
- 雨仕舞い優秀
デメリット
- 重い
- 和風住宅とは相性悪い
✅ 瓦 vs スレート vs 金属屋根（比較）
| 屋根材 | 瓦 | スレート | 金属屋根 |
|---|---|---|---|
| 耐久年数 | 50〜100年 | 20〜30年 | 30〜50年 |
| メンテ | ほぼ不要 | 定期塗装必要 | 塗装必要 |
| 耐震性 | △（重い） | ○（軽い） | ◎（軽い） |
| 断熱性 | ◎ | ○ | △ |
| 価格 | 高い | 安い | 中 |
| 見た目 | 高級感 | シンプル | 無骨・モダン |
性能は瓦最強。
ただし重量と費用がネック。
不動産買う時は、
スレートなら塗装の可否、
瓦ならズレ・割れ・棟瓦の状態を見ましょう。
✅ 瓦の寿命・メンテナンス
| 内容 | 目安 |
|---|---|
| 瓦自体の寿命 | 50〜100年 |
| 漆喰補修 | 20〜30年ごと |
| 棟瓦積み直し | 状況により |
| 点検 | 5〜10年ごと |
※セメント瓦は塗装10年サイクル
瓦は長寿命だけど完全放置は危険。
✅ 瓦屋根のトラブル例
- 漆喰剥がれ
- 棟瓦のズレ
- 台風で破損
- 下地（野地板・ルーフィング）劣化
「瓦は無敵」は間違い。
屋根は上からじゃなく、下から壊れてきます。
✅ どの瓦を選ぶべき？
| 優先 | 選択 |
|---|---|
| 耐久性 | 和瓦・陶器瓦 |
| コスパ | セメント瓦（ただし塗装前提） |
| デザイン | 洋瓦 |
| メンテ少 | 陶器瓦 |
| 古民家 | いぶし瓦 or 和瓦 |
持家なら陶器瓦が総合点高め。
✅ 不動産取引での瓦の注意点
- 塗装が必要か（セメント瓦？）
- 瓦のズレ・割れ
- 棟の崩れ・漆喰劣化
- 天井裏の雨染み
- ルーフィングの寿命
見た目ピカピカでも、
下が腐ってたらアウト。
査定・買い取り時、ここ要注意。
✅ まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 瓦は種類で性能が違う | 和瓦・陶器・セメント・洋瓦 |
| 耐久性トップ | 50〜100年 |
| 重量→耐震対策必要 | 古民家は特に |
| メンテ要点 | 漆喰・棟・ルーフィング |
| 不動産価値 | 瓦屋根は資産価値UP |
瓦は「屋根のロールスロイス」。
正しく選べば一生モノです。
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