【知らないと損】固定資産税が高くなるケース・安くなるケース

目次

なぜ同じ家なのに税額が変わるのか?不動産のプロが徹底解説

不動産の相談を受けていると、こんな声をよく聞きます。

「去年より固定資産税が高くなった」
「家を建てたら税金が跳ね上がった」
「逆に、思ったより安かったのはなぜ?」

固定資産税は「毎年ほぼ同じ金額」だと思われがちですが、
実際は条件次第で大きく変わる税金です。

しかも多くの方が、
✔ なぜ高くなったのか
✔ なぜ安くなったのか
を正しく理解していません。

この記事では、

  • 固定資産税が高くなる具体的なケース
  • 固定資産税が安くなる条件
  • 家を建てた・壊したときの影響
  • 空き家・相続・売却時の注意点
  • 不動産会社が必ず説明すべきポイント

を、実務ベースで分かりやすく解説します。


1. 固定資産税は「評価額 × 税率」で決まる

まず基本から整理します。

固定資産税の計算式

固定資産税 = 固定資産税評価額 × 1.4%(標準税率)

この「固定資産税評価額」が変わると、
当然、税額も上下します。

そして評価額は、

  • 土地の使われ方
  • 建物の内容・状態
  • 法律上の区分

によって変動します。


2. 固定資産税が高くなるケース【要注意】

ケース①:住宅が建っていない土地(更地)

これは最も多いパターンです。

住宅用地の特例

住宅が建っている土地には、
固定資産税が最大1/6に軽減される特例があります。

しかし、

  • 建物を解体した
  • 空き家を取り壊した
  • まだ家を建てていない

この状態になると、
住宅用地特例が外れ、税額が一気に上がります。

👉「家を壊したら税金が6倍になった」という話は、事実です。


ケース②:空き家が「特定空家・管理不全空家」に指定された

近年、特に増えているケースです。

管理不全空家・特定空家とは?

  • 草木が繁茂している
  • 建物が傾いている
  • 近隣に迷惑をかけている

こうした状態の空き家は、
市町村から指定されることがあります。

指定されると、

  • 住宅用地の特例が解除
  • 固定資産税が大幅増額

になります。

👉「空き家のまま放置」は、税金面でもリスクです。


ケース③:新築住宅の軽減措置が終了した

新築住宅には、
固定資産税が安くなる軽減措置があります。

一般的な軽減内容

  • 新築後3年間(条件により5年)
  • 建物部分の固定資産税が1/2

この期間が終了すると、
税額は自動的に上がります。

👉「何も変えていないのに高くなった」は、ほぼこれが原因です。


ケース④:リフォーム・増築をした

意外と知られていませんが、

  • 増築
  • 大規模リフォーム
  • 建物用途の変更

をすると、建物評価額が上がることがあります。

結果として、

  • 建物の固定資産税が上がる
  • 翌年から税額増加

というケースもあります。


ケース⑤:地価の上昇(評価替え)

固定資産税評価額は、
**原則3年に1回見直し(評価替え)**されます。

  • 周辺地価が上昇
  • 市街化が進んだ
  • 商業エリア化

などがあると、
土地評価額が上がり、税額も上がります。


3. 固定資産税が安くなるケース【知っている人だけ得をする】

ケース①:住宅用地の特例が適用されている

住宅が建っている土地は、
以下の軽減が適用されます。

小規模住宅用地(200㎡以下)

  • 固定資産税:1/6
  • 都市計画税:1/3

一般住宅用地(200㎡超)

  • 固定資産税:1/3
  • 都市計画税:2/3

👉 家が建っているだけで、税金は大きく下がります。


ケース②:建物が古く、評価額が下がっている

建物の評価額は、
築年数とともに減価していきます。

  • 築10年
  • 築20年
  • 築30年以上

と年数が経つほど、
建物部分の税額は下がります。

👉「古い家ほど税金が安い」は基本的に正解です。


ケース③:災害で建物が損壊した

  • 地震
  • 台風
  • 火災

などで建物が損壊した場合、
減免措置が受けられることがあります。

ただし、

  • 自動ではない
  • 申請が必要

という点には注意が必要です。


ケース④:非課税・減免措置が適用された

自治体によっては、

  • 生活保護世帯
  • 特定条件の福祉住宅
  • 公共性の高い建物

に対して、
固定資産税の減免制度があります。

👉 知らずに申請していない人が非常に多いです。


4. 家を「壊すか・残すか」で税金は大きく変わる

不動産相談で、特に重要なのがここです。

家を壊すメリット

  • 管理が楽
  • 見た目が良くなる

家を壊すデメリット

  • 住宅用地特例が外れる
  • 固定資産税が跳ね上がる

つまり、

👉 売却前に壊すと損をするケースが非常に多い

ということです。


5. 売却・相続・空き家での判断ポイント

売却予定がある場合

  • すぐ売る → 壊さない方が有利なことが多い
  • 長期保有 → 税負担を含めて検討

相続した場合

  • 登記が終わっていなくても課税される
  • 放置すると税金だけがかかる

空き家の場合

  • 管理しない → 税金UPリスク
  • 管理・活用 → 税金を抑えられる可能性

6. 不動産会社として正直に伝えたいこと

固定資産税は、

  • 高い・安いの問題ではありません
  • 「知らないこと」が最大のリスクです

多くの方が、

  • 解体してから相談
  • 放置してから相談

という順番を間違えています。

判断する前に相談する
これだけで、数十万円単位の差が出ることも珍しくありません。


まとめ|固定資産税は「仕組みを知った人」が得をする

✔ 固定資産税は条件次第で大きく変わる
✔ 家を壊すと高くなるケースが多い
✔ 空き家放置は税金リスク
✔ 新築の軽減終了で税額UP
✔ 減免・特例は申請しないと受けられない

固定資産税は、
正しく知って、正しく動いた人だけが損をしない税金です。

もし、

  • 家を壊そうか迷っている
  • 空き家をどうするか悩んでいる
  • 売却と保有で迷っている

そんな状況なら、
税金の視点から一度整理することを強くおすすめします。

この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)

ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。

ひたちハスウ代表石川実似顔絵
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