【空き家の現実】草の伸びるスピードと管理の大変さを不動産屋が徹底解説

目次

はじめに

「たった数ヶ月放置しただけで、庭がジャングルのようになってしまった」
空き家を所有している方なら、このような経験は少なくないはずです。
特に日本の春から秋にかけての雑草の成長スピードは想像以上で、空き家管理の中でも草木の手入れは最も手間のかかる作業の一つです。

当社(ひたちハウス)も、これまで数多くの空き家や古民家を取り扱ってきましたが、草の管理不足が原因で物件の価値が下がるケースを何度も見てきました。
今回は、空き家管理の現場から見た「草の伸びるスピード」と「管理の大変さ」、そしてその対策方法について詳しくご紹介します。


1. 雑草の成長スピードは想像以上

1-1. 成長のピークは5月〜9月

雑草は気温15度を超えると活発に成長し始め、梅雨〜真夏にかけてピークを迎えます。
種類によっては1日で1cm近く伸びることもあり、1ヶ月放置すると腰の高さ以上になることも珍しくありません。

1-2. 放置すれば「別の土地」に見える

実際に当社が管理している物件でも、春先は見通しの良かった庭が、夏の終わりには全く別の景色に変わってしまうことがあります。
この状態になると、ただ草を刈るだけでなく、大量の草の処分や周辺樹木の剪定も必要となり、作業負担も費用も一気に増えます。


2. 草を放置すると起きる4つの問題

2-1. 景観の悪化と資産価値の低下

空き家の周囲が草木で覆われていると、見た目が悪くなり、不動産としての印象もマイナスになります。
購入希望者が現地を訪れても「管理が行き届いていない」という印象を持たれ、契約につながりにくくなります。

2-2. 近隣トラブルの発生

草が隣地や道路に侵入すると、近隣住民から苦情が入ることがあります。
特に住宅地では景観や衛生面への配慮が求められ、トラブルの原因になりかねません。

2-3. 害虫・害獣の発生

草むらは蚊やダニ、蜂などの害虫にとって絶好のすみかです。
また、ネズミや野良猫、ヘビなどの動物も潜むことがあり、近隣住民の生活環境にも悪影響を及ぼします。

2-4. 不法侵入や犯罪リスク

草木が生い茂って敷地内の様子が見えなくなると、「人が住んでいない」と思われ、不法投棄や侵入のリスクが高まります。


3. 空き家管理の大変さ

3-1. 定期的な訪問が必須

草刈りは夏場であれば最低でも月1回の頻度が必要です。
遠方に住んでいる所有者にとっては、交通費や移動時間の負担が大きくなります。

3-2. 作業の危険性

草刈り作業は炎天下で行うことが多く、熱中症のリスクがあります。
また、刈払機の使用には慣れが必要で、飛び石や機械の扱いミスによるケガの危険もあります。

3-3. 草の処分費用

草を刈った後は、大量の刈り草を袋詰めして処分場に運ぶ必要があります。
処分費用がかかる自治体もあり、毎回の費用が積み重なります。


4. 草の管理不足が招いた実例

当社が対応したある物件では、半年間空き家を放置してしまい、庭一面が草と竹で覆われていました。
草刈りと竹の伐採、処分費用で合計20万円以上かかり、売却準備に余計なコストと時間が必要になってしまいました。


5. 草管理の3つの解決策

5-1. 定期的な草刈り委託

地元の便利屋や不動産会社に管理を依頼すれば、オーナーが現地に行かなくても草刈りや清掃をしてもらえます。

5-2. 防草シート・砂利敷き

長期的な管理負担を減らすため、防草シートを敷いたり、砂利を敷く方法があります。
初期費用はかかりますが、草刈りの回数を大幅に減らせます。

5-3. 空き家活用

物件を貸家や倉庫として活用することで、人の出入りを増やし、草木の繁茂を抑える効果が期待できます

まとめ

雑草の成長スピードは想像以上に早く、空き家の価値や近隣関係にも影響を与えます。
空き家を放置するリスクを減らすためには、定期的な草刈りや防草対策、活用方法の検討が不可欠です。

ひたちハウスでは、草刈りや空き家管理、売却相談までトータルで対応可能です。
「草の管理が追いつかない」「空き家をどうしたらいいかわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)

ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。

ひたちハスウ代表石川実似顔絵
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