市街化区域・市街化調整区域・非線引き区域の違いを不動産屋が解説

土地の価値や使い方を決める大きな要素が「区域区分」です。ここでは、不動産取引で重要な3つの区域 ― 市街化区域・市街化調整区域・非線引き区域 ― の違いをわかりやすく説明します。


目次

市街化区域とは

建物を建てやすく、生活インフラが整った「街をつくる区域」です。住宅や商業施設の建築が可能で、利便性が高く地価も安定しています。
ただし、土地価格・固定資産税・都市計画税が高くなる傾向があります。

メリット:建築・売買がスムーズ
デメリット:土地価格・税負担が高い


市街化調整区域とは

「街を広げないための区域」で、原則建物が建てられません。農地・山林が多く、開発には県や市の許可が必要です。
しかし、既存宅地や農家住宅、太陽光発電や資材置場など、条件次第で利用できるケースもあります。

メリット:地価が安く、自然が多い
デメリット:建築・転用が難しい


非線引き区域とは

都市計画法上の「線引き」がされていない地域で、建築や利用に比較的自由度がある区域です。
ただし、道路・上下水道などインフラが未整備なことも多く、自己責任での利用が求められます。

メリット:自由度が高く、田舎暮らしや事業向き
デメリット:行政支援や公共設備が少ない


区域による売却・活用の違い

区域家が建てられる売却しやすさ主な用途
市街化区域住宅・商業地
調整区域△(許可要)農地・太陽光
非線引き区域住宅・事業用地

市街化区域では坪単価10〜20万円、調整区域では1〜5万円が目安。非線引き区域はその中間です(茨城県内平均)。


自分の土地の区域を調べる方法

  1. 市役所の都市計画課へ問い合わせ
  2. **都市計画図(用途地域マップ)**を見る
  3. 不動産業者に相談

まとめ

  • 市街化区域:建築しやすく高価
  • 調整区域:原則建築不可だが活用余地あり
  • 非線引き区域:自由だが自己責任

常陸大宮市・常陸太田市・那珂市などでは、調整区域や非線引き区域の土地が多く存在します。
「家が建てられるか」「売れるか」「太陽光は可能か」など迷ったら、地元の不動産業者に確認するのが確実です。


ひたちハウス(IIK株式会社)
茨城県常陸大宮市根本297-1
公式サイトはこちら
空き家・農地・調整区域の買取・活用相談に対応しています。

この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)

ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。

ひたちハスウ代表石川実似顔絵
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