相続した実家…どうする?最初に知るべき現実

親の家を相続したとき、誰もが悩みます。

  • 売るべきか?
  • 貸すべきか?
  • そのまま維持するか?

理想と現実のギャップが、とんでもなく大きいのがこのテーマです。
思い出はあるけど、不動産は“感情”より“現実”で判断しないと地獄を見る

私も現場で何度も見てきました。
「そのまま放置した結果、価値がゼロどころかマイナス」
笑えない話です。

この記事では、相続した実家の選択肢を、メリット・デメリット・費用・リスクまで丸裸にします。


目次

✅まず“結論”

  • 思い出>お金 → 管理維持または自分が住む
  • 使わない・行かない・遠方 → 売却一択
  • 賃貸経験ゼロ・築古 → 甘くみるな。現場は泥臭い。

そしてこれ忘れずに👇

✅不動産は放置すると資産ではなく【負動産】になる

草・雨漏り・シロアリ・近隣クレーム・行政指導…
所有するだけで責任が発生する財産
これが不動産です。


✅STEP1:相続後まずやるチェックリスト

  • 固定資産税はいくら?
  • 名義変更(相続登記)はした?
  • 古家?構造は?(木造/軽量鉄骨/RC)
  • 築年数何年?
  • 解体が必要な状態?
  • 水回り使える?
  • 井戸?下水?浄化槽?
  • 市街化区域?調整区域?
  • 接道問題なし?
  • 近隣クレーム体質の方いる?
  • 荷物山盛り?

ここで**“うっ…”**となる項目が多いほど、将来の手間と出費が増えます。


✅選択肢①:売却する

✨メリット

  • 手離れが良い(精神的に楽)
  • 固定資産税・管理費ゼロ
  • 老朽化リスクなし
  • 荷物そのままでも売却可能な会社あり(うち含む)

⚠️デメリット

  • 思い出とサヨナラ
  • 市況によって価格が変動
  • 仲介の場合、売れるまで時間がかかることも

✅こんな人向き

  • 遠方に住んでいる
  • 実家に戻る予定がない
  • 手間のかかることは避けたい
  • 安心したい・早く片付けたい

ぶっちゃけ、ほとんどの方がこれです。
特に地方は維持しても使い道ないケースが多い。


✅選択肢②:賃貸に出す

✨メリット

  • 家賃収入が入る
  • 固定資産として保持できる
  • 将来住む選択肢も残せる

⚠️デメリット(ここ大事)

  • 修繕費が必ずかかる
  • リフォーム費用数百万あるある
  • 入居者トラブル
  • 家賃滞納
  • 退去時の原状回復費
  • 不動産会社とのやり取り
  • 設備故障対応(トイレ・給湯器など)
  • 管理の手間

✅こんな人向き

  • 近所に住んでいる
  • 修繕費の用意がある
  • 管理できる体力・気力あり
  • 不動産投資に興味あり

現実的には、築30年以上・地方の戸建賃貸はリフォーム勝負
床・壁・水回りダメだと最低200万〜。
DIYでやる方もいますが、時間と根性必要です。


✅選択肢③:管理(空き家のまま保有)

✨メリット

  • いつでも戻れる
  • 家族の拠点として保てる

⚠️デメリット(超重い)

  • 固定資産税が毎年発生
  • 草刈り・清掃・通気必要
  • 老朽化リスク
  • 水道管破裂・雨漏りリスク
  • 不審者侵入・火災
  • ご近所からの苦情

✅最もおすすめしない選択肢です

「とりあえず置いとくか…」が1番危険。
放置は“資産腐敗装置”。


✅現場でよくある失敗例

失敗例末路
感情でキープ数年後、ボロボロ→売却も困難
草放置近隣から通報・行政指導
荷物そのまま腐敗&臭い→処分費30万〜100万
古家で賃貸設備トラブル→赤字地獄
兄弟で持つ遺恨、トラブル、決裂

相続は感情50%、現実50%
“やさしさ”と“コスト”のバランスが必要。


✅プロの視点:判断基準

●使う予定なし

即売却が最も合理的

●家族が地元に戻る可能性が高い

→ 維持 or 軽リフォーム

●投資としてやりたい

→ 現地調査+収支計算

●気持ち的に手放せない

→ せめて定期的な管理、草刈り必須


✅弊社ができること(リアルサポート)

  • 相続相談
  • 現地調査
  • 査定(無料)
  • 空き家管理
  • 買取(古家・残置物ありOK)
  • 「荷物そのまま」でも対応
  • 遠方の方も手続きラクラク
  • 施設入所中の方の対応経験多数

地方実家の相続は、感情の整理と現実の処理
どちらも大切にしながら進めます。


✅まとめ:相続した実家、放置が最悪

  • 売却 → もっとも合理的
  • 賃貸 → 知識と体力ある人
  • 管理 → コスト&リスク高い

✅使わないなら“今”動くのがいちばん損しない

空き家問題は、待っても良くなることはありません。
時間が経つほど建物は傷み、価値は落ち、手続きは複雑になります。

勇気ある一歩が、あなたとご家族を守ります。

この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)

ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。

ひたちハスウ代表石川実似顔絵
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