
相続した空き家、売る・貸す・放置する…一番損しない選択はどれ?【2026年最新版】

親が亡くなり、突然「空き家」を相続することになった。
これは今、全国で毎年のように起きている、ごく普通の話です。
相続が終わったあと、多くの方がこう悩みます。
- 売ったほうがいいのか
- 貸したほうがいいのか
- とりあえず放置でいいのか
ネットを調べると、
「空き家は資産です!」
「いや、負債です!」
と正反対の意見ばかり。
正直に言います。
この問題に“万人共通の正解”はありません。
ですが、不動産屋として数多くの相続空き家を見てきた立場から言えるのは、
「間違った選択をすると、確実に損をする」
ということです。
この記事では、
2026年現在の制度・税金・不動産市場を踏まえながら、
- 売る
- 貸す
- 放置する
それぞれのメリット・デメリットを現実ベースで解説し、
一番損しない判断基準をお伝えします。
目次
まず結論:相続した空き家は「何もしない」が一番危険
最初に一番大事な話をします。
「とりあえず放置」
これは、多くの人が選びがちで、
実は一番お金が出ていく選択です。
理由はシンプルです。
- 住んでいなくても固定資産税はかかる
- 建物は人が住まないと一気に傷む
- 近隣トラブルの火種になりやすい
さらに2026年現在、
空き家に対する行政の目はかなり厳しくなっています。
相続した空き家でまず最初にやるべき5つのこと
売る・貸す・放置を考える前に、
必ずやってほしいことがあります。
① 名義変更(相続登記)を済ませる
2024年から相続登記は義務化されています。
放置すると過料(罰金)の可能性もあります。
② 固定資産税の金額を把握する
「いくら払っているか分からない」は危険。
年間コストを数字で見てください。
③ 建物の状態を客観的に見る
- 雨漏り
- シロアリ
- 傾き
- 設備の故障
感情ではなく事実ベースで判断します。
④ 立地(接道・再建築可否)を確認
ここを間違えると、売却価格は大きく変わります。
⑤ 家族全員の意見をすり合わせる
相続人が複数いる場合、
これを後回しにすると必ず揉めます。
選択肢① 相続した空き家を「売る」場合
メリット
- まとまった現金になる
- 固定資産税・管理費がゼロになる
- 精神的に一番ラク
特にこんな方は売却向きです。
- 遠方に住んでいる
- 管理する予定がない
- 将来住む予定もない
デメリット
- 思ったより高く売れないケースがある
- 思い出がある家だと気持ちの整理が必要
売却でよくある勘違い
「古いから売れない」
これは半分ウソです。
- 立地が良ければ古家付きで売れる
- 解体前提で土地として売れる
- 買取業者なら現状のまま売れる
値段がつかない=売れない、ではありません。
選択肢② 相続した空き家を「貸す」場合
メリット
- 家賃収入が入る
- 思い出の家を残せる
- 将来自分が住む選択肢も残る
デメリット(ここ重要)
- リフォーム費用が高額になりがち
- 借主トラブルのリスク
- 修繕費は基本オーナー負担
築40年・50年の家の場合、
貸す前に100万〜300万円かかることも珍しくありません。
家賃が月5万円なら、
元を取るのに何年かかるか、
必ず計算してください。
選択肢③ 相続した空き家を「放置」した場合
正直に言います。メリットはほぼありません。
デメリット
- 固定資産税を払い続ける
- 建物の劣化が急加速
- 雑草・害獣・不法侵入
- 近隣クレーム
- 特定空家指定のリスク
特定空家になると、
- 固定資産税が最大6倍
- 行政指導・命令
- 最悪、行政代執行
「そのうち考えよう」は、
将来の自分にツケを回す行為です。
2026年現在、「一番損しない」判断基準とは?
不動産屋の立場で、
あえてシンプルに言います。
次の質問にYESが多いなら「売却」
- 住む予定がない
- 管理ができない
- お金をかけたくない
- 相続人が複数いる
次の質問にYESが多いなら「賃貸」
- 立地が良い
- リフォーム費用を出せる
- 管理を任せられる
- 長期的に収益を考えたい
「放置」は選択肢に入れない
これは断言します。
よくある質問(現場で本当に多い)
Q. 売るか貸すか、まだ決めきれません
→ 決めなくていいです。
まずは「売ったらいくら」「貸したらいくら」を
数字で知ることが先です。
Q. ボロボロでも相談していいですか?
→ もちろんです。
むしろ、そういう物件ほど早く相談した方が損が少ないです。
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相続した空き家は、
- 放置すると確実にお金が出ていく
- 感情だけで判断すると失敗する
- 数字と現実を見ることが一番大事
「まだ大丈夫」は、だいたいもう遅いです。
でも逆に言えば、
今動けば選択肢はまだ残っています。
売る・貸す・活かす。
どれが正解かは、物件と状況によって違います。
だからこそ、
相続空き家を日常的に扱っている不動産屋に、一度話を聞く
これが、一番損しない第一歩です。
この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)
ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハウス、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。







