相続した空き家で「まず最初にやるべきこと」

目次

9割の人が順番を間違える。後悔しないための正しいスタートライン

親が亡くなり、実家や空き家を相続したとき、多くの方がこう思います。

「とりあえず落ち着いてから考えよう」
「まだ急がなくていいよね」
「何から手を付ければいいか分からない」

しかし、不動産の現場からはっきり言います。

相続した空き家は「何もしない時間」が一番リスクになります。
しかも、多くの方が最初の一手を間違えたことで、その後ずっと苦労しています。

この記事では、

  • 相続した空き家で「最初にやるべきこと」
  • 絶対に後回しにしてはいけない作業
  • よくある失敗パターン
  • 正しい判断をするための考え方

を、実務ベースで分かりやすく解説します。


結論:最初にやるべきことは「売る・貸す」を考えることではない

多くの方が、相続直後にこう考えます。

❌「売った方がいいかな」
❌「誰かに貸せるかな」

しかし、これは順番が間違っています

相続した空き家で最初にやるべきことは

👉 「現状を正確に把握すること」

これができていないまま判断すると、
ほぼ確実に失敗します。


ステップ① 相続登記の状況を確認する(最優先)

まず最初に確認すべきは、これです。

✔ 名義は誰になっているか?

  • 亡くなった方の名義のまま
  • 相続人全員の共有名義
  • まだ何もしていない

どれでしょうか?

なぜ重要なのか

  • 名義が違うと売れない
  • 貸せない
  • 手続きが進まない

2024年以降、相続登記は義務化されています。
放置すると、過料(罰則)の対象になる可能性もあります。

👉 **「何も決めていなくても、名義の確認は今すぐ必要」**です。


ステップ② 固定資産税の請求先を確認する

相続で意外と多いトラブルが、固定資産税です。

知らない人が多い事実

  • 相続登記が終わっていなくても
  • 空き家でも

固定資産税は毎年必ずかかります。

しかも、

  • 納付書が誰に届くのか
  • 誰が払うのか

を曖昧にしたまま放置すると、
相続人同士のトラブルに発展しやすくなります。

👉 まずは
✔ 納付書の宛名
✔ 税額
✔ 支払期限

を必ず確認してください。


ステップ③ 建物の状態を「感情抜き」で確認する

相続した家は、どうしても思い出が先に立ちます

しかし、ここは一度冷静になってください。

確認すべきポイント

  • 雨漏りはないか
  • 床が沈んでいないか
  • シロアリ被害はないか
  • 水回りは使えるか
  • 傾きはないか

重要なのは、

👉 「住めるかどうか」ではなく
👉 「安全かどうか」

です。

危険な状態なら、
早めの対処が必要になります。


ステップ④ 「空き家のまま維持できるか」を計算する

ここで多くの方が初めて現実に気づきます。

空き家にかかるコスト

  • 固定資産税
  • 草刈り・管理費
  • 修繕費
  • 水道基本料金
  • 火災保険

これらを合計すると、

👉 年間数十万円になることも普通です。

問い

「この家のために、この金額を何年払えますか?」

この問いに答えられない場合、
長期保有は現実的ではありません。


ステップ⑤ 共有名義なら「話し合い」を最優先する

相続した空き家が共有名義の場合、
これが最大の地雷になります。

よくある失敗

  • 誰も管理しない
  • 意見がまとまらない
  • 売るに売れない

共有名義の不動産は、

👉 全員の同意がないと何もできません。

時間が経てば経つほど、
意見はまとまりにくくなります。

👉 早い段階で
✔ 誰が主導するのか
✔ 最終的にどうしたいのか

を話し合うことが不可欠です。


ステップ⑥ 「壊す」は絶対に最後に考える

相続直後にやってはいけない判断が、即解体です。

なぜ危険なのか

  • 固定資産税が上がる
  • 売却が不利になる
  • 元に戻せない

古くても、住めなくても、

👉 建物があるだけで税制上は有利

なケースが非常に多いです。

👉 壊す判断は
出口(売却・買取)が決まってから
で十分です。


ステップ⑦ 「売却・賃貸・買取」を同時に比較する

ここまで来て、初めて選択肢を考えます。

重要なのは、

❌ 売却だけ
❌ 賃貸だけ

ではなく、

👉 3つを同時に比較すること

です。

判断基準は「得かどうか」ではない

  • 管理できるか
  • ストレスが少ないか
  • 家族に負担を残さないか

この視点が非常に重要です。


よくある失敗パターン

失敗① 何も決めずに数年放置

  • 税金だけ払い続ける
  • 劣化が進む
  • 選択肢が減る

失敗② 感情で残すと決める

  • 誰も住まない
  • 管理できない
  • 結局困る

失敗③ 相談せずに解体

  • 税金が跳ね上がる
  • 売却が長期化
  • 後戻りできない

不動産会社として一番伝えたいこと

相続した空き家の問題は、

「判断が遅れた人ほど苦労する」

これが現実です。

  • 急いで売る必要はありません
  • でも、急いで「整理」する必要はあります

まとめ|相続した空き家で最初にやるべきこと

✔ 名義(相続登記)を確認する
✔ 固定資産税の状況を把握する
✔ 建物の状態を冷静に確認する
✔ 維持コストを現実的に計算する
✔ 共有名義なら早く話し合う
✔ 解体は最後の手段
✔ 出口は複数同時に検討する

相続した空き家は、
早く正しいスタートを切った人だけが、後悔しません。

もし今、

  • 何から始めればいいか分からない
  • 家族で意見が割れている
  • 売るか残すか決めきれない

そんな状態なら、
「判断の整理」から始めることを強くおすすめします。

この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)

ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。

ひたちハスウ代表石川実似顔絵
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