昨今、空き家問題が社会的に大きな課題となっており、その中でも特に深刻なのが「放火」による火災です。空き家を所有している方にとって、放火のリスクは見逃せない問題です。今回は、空き家を所有することのデメリットと、その対策についてお話しします。
空き家に放火が増える理由
空き家は、無人であることから犯罪者にとって格好の標的になりやすい状況です。以下の理由から、空き家が放火の被害に遭いやすいとされています。
- 管理が行き届かない
空き家は人の出入りが少ないため、草木が生い茂ったり、建物が老朽化したりして、火災が発生しやすい環境になります。さらに、放火犯は人気がなく管理がされていない場所を狙うため、空き家は格好のターゲットとなります。 - 見通しの悪さ
長期間放置された空き家は、周囲の視界を遮るような草木が繁茂していることが多く、近隣住民や通行人の目が届きにくくなります。これにより、放火が発生しても気づかれにくくなるというリスクがあります。 - 物理的な防犯対策の不足
空き家では、防犯カメラや照明といった防犯設備が設置されていないことが一般的です。このため、犯罪者が侵入しやすく、放火を行う際にも目立ちにくい環境が整ってしまうのです。
空き家を所有するデメリット
空き家を所有していることで、放火のリスク以外にもいくつかのデメリットがあります。
- 資産価値の低下
空き家が放置されることで、建物や土地の資産価値が低下します。さらに、近隣の住環境にも悪影響を及ぼし、地域全体の資産価値の低下につながることもあります。 - 維持費の負担
空き家であっても、固定資産税や維持管理費がかかります。放置すればするほど修繕費用がかさみ、最終的には売却や解体が必要となるケースも増えています。 - 近隣トラブルの原因
空き家が放置されることで、ゴミの不法投棄や害虫の発生、悪臭などが問題となり、近隣住民とのトラブルの原因になることがあります。
放火対策と空き家の管理
空き家の放火リスクを軽減するためには、以下の対策を講じることが重要です。
- 定期的な巡回と点検
定期的に空き家を訪れ、建物の状態を確認しましょう。草木の手入れや、家の中に可燃物を残さないようにすることも大切です。 - 防犯設備の導入
防犯カメラやセンサーライトの設置を検討することで、放火犯が犯行に及びにくい環境を作ることができます。 - 地域コミュニティとの連携
近隣住民や自治体と協力し、空き家の管理について相談することも有効です。地域全体で空き家を見守る体制を整えることで、放火のリスクを減らすことができます。
まとめ
空き家は、放火などの犯罪に巻き込まれるリスクが高く、所有者にとっても多くのデメリットを伴います。空き家を所有している方は、放火対策を含めた適切な管理を行い、リスクを軽減することが重要です。放置するのではなく、売却や有効活用を検討することも、空き家問題を解決する一つの方法です。
空き家の管理や売却についてご相談がある場合は、ぜひIIK株式会社までお問い合わせください。皆様の大切な資産を守るためのサポートを全力で提供いたします。
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この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)
ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。