
自宅で親が亡くなった=必ずしも事故物件ではない

まず安心してください。
自宅で親が亡くなっても、ほとんどの場合“事故物件”にはなりません。
「自宅で息を引き取った」
「看取り」
「持病や高齢による自然死」
これは一般的な自然死であり、
法律上“事故物件”とは扱われません。
事故物件=心理的瑕疵物件
ですが、自然死・老衰・病死は基本含まれません。
ただし、ここに重要な例外があります👇
(知らないと後々大変なことになるので必見)
目次
✅事故物件扱いになるケース(例外)
以下の場合、事故物件(心理的瑕疵)に該当する可能性があります。
| ケース | 扱い |
|---|---|
| 病死だが長期間放置(孤独死) | 事故物件扱いの可能性高い |
| 死因不明で異常死扱い | 事故物件 |
| 火災・事故で死亡 | 事故物件 |
| 自殺 | 事故物件 |
| 他殺 | 当然事故物件 |
| 事件性あり・警察介入 | 心理的瑕疵対象 |
特に「長期間気づかれなかった孤独死」は、
発見状況が判断を左右します。
✅「孤独死=事故物件」ではない
ここ、大事です。
- すぐ発見 → 心理的瑕疵なし
- 長期間放置 → 心理的瑕疵になる可能性あり
判断基準はニオイ・腐敗・特殊清掃が必要な状況かどうか
これが線引きのポイントです。
✅国交省ガイドラインでルールが明確化(2021)
2021年の国交省ガイドラインで大枠が決まりました👇
自然死・老衰・病死 → 原則告知不要
ただし👇
遺体が長期間放置 → 告知対象になる可能性あり
つまり、
病気で亡くなった=事故物件ではない
が、
孤独死=状況により事故物件扱い
ということです。
✅「告知義務が必要か」簡単チェックシート
| 項目 | YESなら告知の可能性 |
|---|---|
| 腐敗臭・体液 | ✅ |
| 特殊清掃が入った | ✅ |
| 発見まで数日以上 | ✅(特に数週間以上) |
| 事件性が疑われた | ✅ |
| 警察介入 | ✅ |
| 普通の看取り | ❌ |
※迷ったらプロに相談推奨です。
✅実際の現場:不動産屋が経験したリアル
ここからは現場の声です。
●パターン①:看取り
病院から帰宅→家族に看取られながら死亡
→ 事故物件扱いにならず、普通に売却
●パターン②:数日後発見
室内こもった匂いが少しあり
→ 買主に説明→問題なく売却
●パターン③:数週間後発見
特殊清掃・床補修
→ 事故物件扱い
→ 販売価格20〜30%減
●パターン④:孤独死+誰も相続手続きしてない
放置→ボロボロ→権利関係複雑
→ 売れない&税金・管理負担だけ増加
放置がいちばん危険です。
不動産は腐るし、権利関係が地獄になる。
✅売却時のポイント
✅自然死なら堂々と説明
「自宅で看取りました」
→ 問題なし、価格に影響ほぼなし
✅孤独死の場合は正直に
隠しても後からバレます
(近所・ネット・登記、全部繋がってます)
✅告知書の書き方
“事実だけ、シンプルに”
感情・憶測は書かない
(例)
○年○月に居室内にて亡くなられています。
死因は病死で、特殊清掃は不要でした。
これでOK。
✅相続して家をどうするか?
自然死でも、その後の扱いで未来が分かれます。
| 選択肢 | ポイント |
|---|---|
| 売却 | 一番手間が少ない |
| 賃貸 | 原状回復・管理が必要 |
| 管理保有 | 固定資産税&劣化リスク |
放置だけは絶対NG
時間が味方じゃなく「敵」になります。
あわせて読みたい


【心理的瑕疵物件とは?】事故物件・火災物件・事件現場の違いと売却方法
【はじめに】 不動産売却を検討している方の中には、物件に「心理的瑕疵(しんりてきかし)」があるかどうか気になる方も多いでしょう。「過去に自殺や孤独死があった」…
✅困ったら相談してください
- 亡くなった実家どうすべき?
- 告知が必要かわからない
- 遠方で確認できない
- 荷物がそのまま
- 施設入所中で動けない
- 兄弟間で迷っている
ひたちハウス(IIK株式会社)は、
事故物件・相続・空き家の相談多数実績あります。
- 現地調査
- 査定無料
- 出張対応
- 残置物そのままOK
- 相続手続きサポート
- 遠方でも対応
安心してください、
事故物件は「終わり」ではなく選択のスタートです。
✅まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 親が自宅で亡くなった | 多くは事故物件ではない |
| 自然死・看取り | 原則、告知不要 |
| 孤独死 | 状況により告知必要 |
| 放置 | 資産劣化&権利地獄 |
| 迷ったら? | プロに相談でOK |
不動産は“感情”と“現実”が交差する資産。
大切な家族の思いと、これからの生活、
両方守るために、正しい知識が必要です。
あなたは1人じゃないので、
ゆっくり、でも確実に進めましょう。
この記事を書いた人 石川実(ishikawa minoru)
ひたちハウス、IIK株式会社代表。
宅地建物取引士
空き家空き地の買取、リフォーム賃貸を手掛けるひたちハスウ、出張買取販売「出張リサイクルショップ24時」など茨城県内地域密着でお客様の悩みを解決するべく様々な事業を展開。プロの目線で空き家、空き地の管理方法等を伝授します。







